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オリジナル麻雀コラムNO.2
人気麻雀ブログを作るには!?
福地誠
(8)人格を売り渡せ
「なんでそこまでして人気ブログを作んなきゃいけないの? 人格を売り渡せと言ってるのと同じでしょ」という返答がくるかもしれません。確かにそうですよね。そこまでして、なぜ受けなきゃいけないのかって気持ちになるのは当然だと思います。
以前、知り合いの編集者によく言われました。「ライターってのは、ケツの穴までさらして自分を切り売りする仕事ですから」と。表現は下品ですけど、そういうことなのです。それはブログでも同様で、面白さというのはそう対価を払わないと得られないものなのです。
さっき「内を語る文章」だけで書かれてるブログとして例に挙げた田舎雀荘メンバーの低脳日記。はけっこう人気あるんですよ。このブログの売りは何かといったら、頭の悪さです。「こいつ本当に馬鹿だよな」と思うのが楽しいから、何人もの人が読んでいるわけです。
そういうんじゃなく、まっとうな面白さじゃないと嫌だという人は、小市民的三確マニュアルくらいのセンスを身につけ、半端じゃない文章力を持つことでしょう。それは途方もなく大変で、困難な道です。でも、そういう王道がないわけではありません。むちゃくちゃ高いレベルで実現できたときに、まずまずの人気ブログになれるでしょう。でも、大人気ブログにはなれませんね。
阿佐田哲也がこんなことを書いています。他人から愛されるコツは、他人にない長所をひとつと、他人にない短所をひとつ持つことであると。長所がないと馬鹿にされるだけで終わってしまいます。短所がないと愛されません。長所と短所の両方が必要なのであると。
これはブログでも同じなのです。長所も必要だし、短所も必要です。でも、どちらが大事かといったら短所なのです。長所なしの人気ブログはありえますけど、短所なしの人気ブログはありえません。
短所なしのブログとは、たとえば、いししんさんという天鳳の強豪の「雀荘で働いて帰ったらネト麻する人の日記」ですね。強い人はどう強いのかをただ合理的に書いてあるだけで、面白くはないですね。彼は話せば面白い人なので、面白いブログを書く能力もあると思うのですが、そこまでする気合はなかったのでしょう。
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