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オリジナル麻雀コラムNO.1

『「オカルト」もリアルからネットへ デジタル的オカルトの誕生、あるいは表現のすすめ』
とつげき東北

(2)旧来のオカルト

旧来のオカルトを代表する単語を挙げよといわれたならば、何と答えるだろうか。

おそらく、「流れ」と答えるのが正解だ。「ツモの流れ」「着順の流れ」「アガれない流れ」など様々な用いられ方をし、人により、また発話のタイミングにより、定義がまちまちであるが、多くは不合理な概念を指す。というよりも、麻雀において明確化されていないほとんど全ての概念が、この「ナガレ」なる一単語に塗りこめられる風習があり、雀士の正確な認識・技術向上の阻害要因となってきた側面もある。「ナガレ」の中にも合理的な解釈可能性が残されているものも存在すると考えられるが、それを別名称で再定義して検証し、救い出すといった作業がないまま放置されてしまっているため、特定の「ナガレ」現象が実在するか否かは、常に謎である。

いずれにせよ、容易に検証可能なはずの何かを敢えて検証せずにおくのは合理的態度とは呼びがたく、広義では不合理的概念であると捉えることも可能だろう。事実、筆者は「ナガレ」と呼ばれるもののうちいくつかを明確に定義した上で統計を取ったことがあるが、当該「ナガレ」の存在は認められなかった。必然的な結果として、そのような作業を行った際、「ナガレはそういう意味ではない」「ナガレの定義が一面的だ」という反発を招いたわけだが、それは「ナガレ」という概念のゴミバコに過剰な信頼を寄せているからであって、筆者のせいではない。自らの意味する「ナガレ」をしっかりと定義し、統計を取るなりして存在証明すればよろしかろう。

もちろん、「ナガレ」以外にもオカルトは存在する。「裏スジは危険」とか「またぎスジ(リーチ宣言牌の周辺)は危険」といった信念が強く残っているが、全称命題として用いる限りにおいて、これらは虚偽である。裏スジはそうでない牌より若干安全だし、リーチ宣言牌の周囲で危険となるのは、19牌又は2つ外側の牌だけである【*1】。

ただ、「ナガレ」と呼ばれない迷信の数々については、本稿では棚上げする。なぜならば、「ナガレ」と呼ばれない限りにおいて、その迷信性(あるいは真実性)が上述のようにある程度検証可能だからである。検証可能な概念は「仮説」になり得るという良心的解釈をすれば、結果如何はともかく、それらは不合理の温床とはならない。

「ナガレ」こそが、いや、「ナガレがあるか、ないか」と問う(定義せずに、検証可能性を持たせずに語る)メンタリティこそが、いわば、旧来の、昭和時代から連綿と続くオカルトの本質なのである。

【注釈*1】これにはごく簡単で合理的な説明が可能である。詳細は拙著科学する麻雀 (講談社現代新書)参照。

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とつげき東北コラム目次
とつげき東北コラム
コラムの表紙
(1)ネット麻雀の到来
(2)旧来のオカルト
(3)デジタル雀士と...
(4)デジタル的オカルト
(5)オカルトのメンタリティ
(6)麻雀に見る夢
(7)強度なき競技としての麻雀
(8)強度ある麻雀の可能性

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