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オリジナル麻雀コラムNO.1

『「オカルト」もリアルからネットへ デジタル的オカルトの誕生、あるいは表現のすすめ』
とつげき東北

(8)強度ある麻雀の可能性

ここでわれわれが取り戻し得る強度は、いくつかある。

一つは単純に、コンテクストの準備である。筆者は、大学時代に万単位の試合をこなしていた頃に比べ、今現在はほとんど打っておらず、正直、牌譜から誤打を探せばキリがないのが実情だ。それでも、ネット上では一般に「科学する麻雀を書いた、すごい人」というイメージがあるものであり、たまたまネット麻雀で対局すると、対局者や観戦者からの反響は多い。同じように、もし例えば桜井章一氏だの、土田プロだのが対局すれば、そこには明らかな熱気が生まれるに違いない。とはいえ、これを一般のプロが行うことは困難だろう。

そこで次に、同時視聴性・相互交流性の確保という方法がある。かつてプロ野球を実際に観戦して筆者が抱いたのは、「選手が遠くて小さい」という素朴な感情だった。テレビでは実況が盛り上げ、打球がカメラで追われる。そこが実は、それほど野球ファンではない筆者にとってはかなり重要だったのだ。麻雀番組では実況が入り、そこそこの盛り上がりを見せている。だが、現在はインターネットによる配信と、リアルタイムでの視聴者(場合によっては対局者)とのやり取りが可能となっている。福地誠氏がいくつかの実況を手がけているが、プロが出演した際には相応に盛り上がり、プロが何を思ってどういう打牌をしたのかについての意見交換も白熱していた。たいていの視聴者は、(ネットをバカにしたりしない限り)出演者に対して好意的なものだ。

さらに、単純にかわいい/かっこいいプロとの対局、あるいはそういった場の創出(企画等を含む)という方法も挙げられる。有名女流プロの人気には、いまさら言及するまでもないが、これも立派な強度の確保手段となろう。そのためには、個々のそうしたプロが、積極的に雑誌等に顔を出してゆくことが必要だ…… が、これもまたインターネットのブログ等でひとまず代用可能だろう。

最後にこれは個人の能力や練習量にもよるが、今の麻雀界でなら、文章力を磨き、思想的知識を得て文章を残し、読者に強度を授与させることも、さほど困難ではない。筆者も、『科学する麻雀』の執筆が決まったときは、何のスキルも持ち合わせない単なる1学生に過ぎなかった。

かつては近代麻雀等が「ヒーロー」を作り出すことによって、麻雀というゲームの強度を引き上げていた(「20年間無敗」「雀荘で1000万貯めた男」などのキャッチフレーズは斬新だった)。だが、そのモデルは、そろそろ限界に近づいているように思う。「近代麻雀ゴールド」の廃刊が象徴するとおり、近代麻雀という媒体自体に、かつてほどの吸引力がなくなっているし、現在のライトユーザは近代麻雀よりむしろ、「咲」だとか、ゲームセンターの通信対戦麻雀に興味がある。近代麻雀で名を売ることと、麻雀ユーザの多くに名を売ることとの間にある断絶は、拡大しつつある。

ルールの全面的改定によるユーザの獲得という壮大な夢を描くことは可能なのだが、現状でそれが困難というのであれば、まずは初期投資の不要な「ネットへの進出」を中心とした「表現」活動への意図的介入から開始するというのは、それほど悪い選択肢ではない。競技としての麻雀という部分よりも、現代的な意味、メタ的な意味での「魅せる麻雀」の場を創出することが、麻雀に強度を取り戻す一つの可能性として指摘できると考えている。 (了) 

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とつげき東北コラム目次
とつげき東北コラム
コラムの表紙
(1)ネット麻雀の到来
(2)旧来のオカルト
(3)デジタル雀士と...
(4)デジタル的オカルト
(5)オカルトのメンタリティ
(6)麻雀に見る夢
(7)強度なき競技としての麻雀
(8)強度ある麻雀の可能性

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